レイテンシーとは遅延を意味する単語ですが、歌ってみたのレコーディングや弾き語りやボーカルのレコーディングにおいても実際の演奏とモニタリングする際に出力される音声の遅延を意味しています。
もちろん音というのは空気の振動ですから、鳴らした音が耳に届くまでに空気がしんどうして伝わる時間がかかるわけです。
遠くで打ち上げられた花火の音が遅れて聴こえるのはこのためで、ひかりが目に届くスピードよりも、音が耳に届くスピードは断然遅いのです。
なので、どんな技術をつかってもレイテンシーというのは必ず発生しているわけですが、それが0.001秒とかだと人間の耳ではほぼ同時に聴こえるというわけなのです。
ところがデジタル環境では、まず歌を歌った空気振動をマイクが拾い、それを波形というデジタルな電気信号に変えて、さらにスピーカーからまた振動に変えて耳に伝えてるわけですから、このレイテンシーが耳でも分かるレベルになってきます。
しかし歌った声がヘッドホンからズレて聴こえてきたらとても歌えないですよね。
なのでレイテンシーをいかになくすかということはレコーディングでは重要なのです。
レイテンシーをなくす方法としてはCPUやメモリの性能を上げること、また取り込む際のバッファサイズを小さく設定することなど色んな対策があります。特に高サンプルレートなどでのレコーディング時は気にしておきたいところです。